今週(6月8日・6月9日)行われる2歳新馬戦でデビューする新馬の中で注目している良血馬や調教でいい動きを見せている馬をピックアップして紹介していきます。中でもワーケアはセレクトセールで1億円を超えた馬。どんなデビュー戦を迎えるのだろうか。
今週は東京競馬場と阪神競馬場で4鞍の新馬戦が行われます。
注目の良血馬たちをピックアップしたのでチェックしてみてください。
目次
東京競馬場で新馬戦デビューする注目の馬たち
今週(6月8日・6月9日)東京競馬場では2鞍の新馬戦が行われます。
土曜日
5レース・芝1400m
日曜日
5レース・芝1800m
ファートゥア
6月8日の芝1400m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
ファートゥア(Fatua)
牝馬・栗毛
生年月日:2017年3月8日
調教師:手塚貴久(美浦)
馬名の由来:イタリアの女神
馬主:(有)サンデーレーシング
生産牧場:ノーザンファーム
鞍上:C.ルメール
父:エピファネイア
母:アロマティコ
母父:キングカメハメハ
母のアロマティコは重賞勝ちこそないものの秋華賞やエリザベス女王杯で3着など同期のジェンティルドンナやヴィルシーナとしのぎを削った。
手塚調教師のコメント
「カッとなりやすいけど、気のいい牝馬で初戦から動けそうなタイプ。いいスピードがありそうだし、返し馬でテンションが上がりすぎなければ力は出せると思う」
美浦・南W・良
5F 69.1-54.0-39.7-13.2(馬也)
外・ブルトガング(馬也)と5F併せで併入
グランチェイサー
6月8日の芝1400m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
グランチェイサー(Grand Chaser)
牡馬・黒鹿毛
生年月日:2017年2月10日
調教師:矢野英一(美浦)
馬名の由来:壮大な(仏)+追撃者
馬主:落合幸弘
生産牧場:村上欽哉
鞍上:田辺裕信
父:ダイワメジャー
母:キャッスルブラウン
母父:Silver Hawk
半兄のニシノラッシュ(父サクラバクシンオー)は芝の短距離を中心に5勝を挙げ、京王杯2歳ステークスや新潟2歳ステークスで3着の経験がある。
近親にもデグラーティアやボールライトニングといった2歳重賞勝ち馬がおり、仕上がりの早い血統と言えそうだ。
矢野調教師のコメント
「またがった感触も動きもいいですね。スタートも速いし、いいスピードがある」
美浦・南W・良
4F 55.3-40.7-12.8(仕掛)
外・アマゾニカ(馬也)を4Fで0.6秒追走・1F併せで併入
ワーケア
6月9日の芝1800m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
ワーケア(Wakea)
牡馬・鹿毛
生年月日:2017年2月12日
調教師:手塚貴久(美浦)
馬名の由来:空の神(ハワイ神話の父神)
馬主:落合幸弘
生産牧場:ノーザンファーム
鞍上:C.ルメール
父:ハーツクライ
母:チェリーコレクト
母父:Oratorio
母チェリーコレクトはイタリアの1000ギニーとオークスを制した二冠牝馬。
半姉には福島牝馬ステークスで3着の経験があるダノングレースがいる。
セレクトセールにて1億1500万円の高値がついた良血馬だ。
手塚調教師のコメント
「まだ緩いけど、気持ちが冷静で精神状態はいい。ためればシュッとした脚を使えそうだし、血統的にも奥が深いと思う」
美浦・南W・良
5F 69.0-54.1-40.0-12.8(馬也)
外・マキ(馬也)を5Fで0.4秒追走・1F併せで併入
ゴルコンダ
6月9日の芝1800m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
ゴルコンダ(Golconda)
牡馬・鹿毛
生年月日:2017年4月2日
調教師:木村哲也(美浦)
馬名の由来:マグリットの絵画名
馬主:(有)サンデーレーシング
生産牧場:ノーザンファーム
鞍上:D.レーン
父:ヴィクトワールピサ
母:ゴレラ
母父:Grape Tree Road
母ゴレラはアメリカの芝G1・ビヴァリーディーステークスを制し、ムーランドロンシャン賞で2着の経験もある。
半兄には芝の短い距離を中心に5勝を挙げたネオウィズダム(父ネオユニヴァース)がいる。
木村調教師のコメント
「この父の産駒らしく、持久力がありそうなタイプ。1週前は格上の古馬(フローレスマジック)を相手にハードワークを課したけど、この時期のデビュー前としては十分に動けている」
美浦・南W・良
4F 53.4-38.8-12.4(強め)
内・エスタジ(馬也)に4Fで0.4秒先行・1F併せで0.2秒遅れ
外・サラーブ(馬也)を4Fで0.4秒追走・1F併せで0.2秒遅れ
阪神競馬場で新馬戦デビューする注目の馬たち
今週(6月8日・6月9日)阪神競馬場では2鞍の新馬戦が行われます。
土曜日
5レース・芝1200m
日曜日
5レース・芝1600m
ミーアシャム
6月8日の芝1200m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
ミーアシャム(Meerschaum)
牝馬・鹿毛
生年月日:2017年2月23日
調教師:池添学(栗東)
馬名の由来:鉱物名。宝石言葉は調和のとれた心
馬主:(有)サンデーレーシング
生産牧場:ノーザンファーム
鞍上:川田将雅
父:キンシャサノキセキ
母:ダークサファイア
母父:Out of Place
兄弟には2歳重賞から活躍したサフィロスやコーディエライトがいる血統。
母の兄にはダートの短距離で大活躍したサウスヴィグラスがいる。
池添学調教師のコメント
「前向きさがありますし、気性、血統の両方から短距離向きでしょう。いかにもスピードタイプという感じですね」
栗東・坂路・良
800m 54.5-39.4-25.4-12.4(馬也)
外・メモリーブラック(G強)と併せで0.1秒先着
エアリーフローラ
6月8日の芝1200m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
エアリーフローラ(Airy Flora)
牝馬・鹿毛
生年月日:2017年5月9日
調教師:寺島良(栗東)
馬名の由来:優雅な春の女神の意が込められたフリージアの品種。花言葉は希望
馬主:(有)キャロットファーム
生産牧場:ノーザンファーム
鞍上:福永祐一
父:ロードカナロア
母:パッシフローラ
母父:ディープインパクト
叔母のマジックタイムはダービー卿チャレンジトロフィーやターコイズステークスといったマイルの重賞勝ち馬。
寺島良調教師のコメント
「1週前はしっかりやりました。もう少し体が欲しいけど、動きは抜群にいいですよ。気性もいいので初戦から楽しみにしています」
栗東・芝・良
6F 76.5-61.7-48.1-35.9-11.7(馬也)
外・ルタンブル(馬也)を6Fで0.7秒追走・1F併せで併入
テランガ
6月9日の芝1600m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
テランガ(Teranga)
牡馬・青鹿毛
生年月日:2017年3月24日
調教師:武幸四郎(栗東)
馬名の由来:おもてなし(セネガル語)
馬主:寺田寿男
生産牧場:社台ファーム
鞍上:北村友一
父:エイシンフラッシュ
母:ジョリーノエル
母父:スペシャルウィーク
母ジョリーノエルは芝中距離を中心に4勝を挙げた。
半兄のユールシンギング(父シンボリクリスエス)はセントライト記念と新潟大賞典を制している。
渡辺一生調教助手のコメント
「緩さとか、モタれる面が解消してきました。物見もそれほどしませんし、乗りやすい馬ですよ」
栗東・CW・良
6F 84.3-67.9-54.9-40.0-12.3(馬也)
外・マナブフェイス(馬也)と6F併せで併入
ルーチェデラヴィタ
6月9日の芝1600m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
ルーチェデラヴィタ(Luce della Vita)
牝馬・鹿毛
生年月日:2017年1月28日
調教師:西村真幸(栗東)
馬名の由来:人生の光(伊)
馬主:安原浩司
生産牧場:広富牧場
鞍上:池添謙一
父:キズナ
母:トウカイライフ
母父:トウカイテイオー
5月30日の坂路での追い切りでは2歳一番時計を出すなどいい動きを披露。
新種牡馬・キズナ産駒の1番星なるか。
山田真也調教助手のコメント
「1週前にジョッキーに乗ってもらって、まずまずの時計が出ました。相手は強かったので遅れましたが、最後まで食らいついていました。ブリーズアップセール出身で体はできているし、前向きさもあります」
栗東・坂路・良
800m 54.0-39.1-25.1-12.1(強め)
武豊騎手は6月23日にキズナ産駒の評判馬・リメンバーメモリーに騎乗予定。
藤田菜七子騎手は6月16日にグレイトホーンの新馬戦に騎乗予定。