今週(6月15日・6月16日)行われる2歳新馬戦でデビューする新馬の中で注目している良血馬や調教でいい動きを見せている馬をピックアップして紹介していきます。中でもサクセッションはオーストラリアでウィンクスと好勝負をしたクルーガーの弟。どんなデビュー戦を迎えるのだろうか。
今週(6月15日・16日)の中央競馬(東京、阪神、函館競馬)の出走予定馬の中に、禁止薬物を含んだ飼料添加物を摂取した可能性のある馬が判明したため、それら全ての馬を競走除外としました。
新馬戦でも競争除外馬が出ておりますのでご注意ください。
今週は東京競馬場と阪神競馬場と函館競馬場で7鞍の新馬戦が行われます。
注目の良血馬たちをピックアップしたのでチェックしてみてください。
目次
東京競馬場で新馬戦デビューする注目の馬たち
今週(6月15日・6月16日)東京競馬場では3鞍の新馬戦が行われます。
土曜日
5レース・1400m(ダート)
日曜日
5レース・芝1600m(芝)
6レース・芝1400m(芝)
サトノアレックス
6月15日のダート1400m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
サトノアレックス(Satono Alex)
牡馬・栗毛
生年月日:2017年2月2日
調教師:古賀慎明(美浦)
馬名の由来:冠名+人名愛称
馬主:(株)サトミホースカンパニー
生産牧場:社台ファーム
鞍上:戸崎圭太
父:ヘニーヒューズ
母:ミラクルレジェンド
母父:フジキセキ
母のミラクルレジェンドはエンプレス杯やレパードステークスなどダートの重賞を4勝した。
叔父には東京大賞典などを勝ったローマンレジェンドがいるダート血統だ。
古賀慎明調教師のコメント
「雄大な馬格だけど、体形的にはスラっとしている。血統背景からもダート向きだろう」
美浦・南W・良
5F 68.8-52.9-39.1-12.8(馬也)
内・カフェシュヴァルツ(馬也)に5Fで0.6秒先行・1F併せで0.1秒先着
外・レプトン(馬也)を5Fで0.4秒追走・1F併せで併入
ウインドジャマー
6月16日の芝1600m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
ウインドジャマー(Windjammer)
牡馬・鹿毛
生年月日:2017年4月26日
調教師:藤沢和雄(美浦)
馬名の由来:帆船の一種
馬主:多田信尊
生産牧場:藤澤昭勝
鞍上:丸山元気
父:スピルバーグ
母:クラウンアスリート
母父:アフリート
半兄のハンソデバンド(父マンハッタンカフェ)はG3・共同通信杯の勝ち馬。
藤沢和雄調教師のコメント
「休まずに乗れているし、動きもいい。素直で扱いやすいし、距離には融通が利きそう」
美浦・坂路・稍重
800m 56.6-40.9-26.4-12.9(馬也)
外・トレクァルティスタ(馬也)と併せで併入
サクセッション
6月16日の芝1600m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
サクセッション(Succession)
牡馬・芦毛
生年月日:2017年3月14日
調教師:国枝栄(美浦)
馬名の由来:継承者。偉大な父を継ぐ馬になって欲しいとの願いを込めて
馬主:(有)キャロットファーム
生産牧場:ノーザンファーム
鞍上:福永祐一
父:キングカメハメハ
母:アディクティド
母父:ディクタット
全兄のクルーガーはマイラーズカップの勝ち馬で、今年の豪G1・クイーンエリザベスステークスではウィンクスの2着に入る活躍を見せた。
国枝栄調教師のコメント
「動きはまずまず。現時点でもしっかりした動きだけど、使いながらさらに力をつけていきそうなタイプ」
美浦・南W・良
5F 67.6-52.1-37.7-12.6(馬也)
内・ロジギムレット(馬也)に5Fで0.4秒先行・1F併せで併入
外・オウケンスターダム(馬也)を5Fで0.4秒追走・1F併せで0.2秒先着
エンジェルサークル
6月16日の芝1400m(6レース・2歳新馬戦)でデビュー。
エンジェルサークル(Angel Circle)
牝馬・黒鹿毛
生年月日:2017年1月29日
調教師:中川公成(美浦)
馬名の由来:天使の円
馬主:吉田照哉
生産牧場:社台ファーム
鞍上:M.デムーロ
父:ロードカナロア
母:ツインエンジェルズ
母父:ハーツクライ
母の祖母にはカナダで年度代表馬に輝いたRuling Angelがいる血統。
母のマウンテンエンジェルはカナダで現役生活を送り重賞勝ちこそないものの芝・ダート両方で活躍した。
中川公成調教師のコメント
「スタートはあまり速くないけど、けいこの感じはいいし、しまいに切れる脚を使えそうなタイプ。先々も良くなっていきそうな雰囲気があるね」
美浦・南W・良
4F 52.7-38.1-12.6(強め)
阪神競馬場で新馬戦デビューする注目の馬たち
今週(6月15日・6月16日)阪神競馬場では2鞍の新馬戦が行われます。
土曜日
5レース・1200m(ダート)
日曜日
5レース・1600m(芝)
ネクサスアルカナム
6月15日のダート1200m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
ネクサスアルカナム(Nexus Arcanum)
牡馬・栗毛
生年月日:2017年1月31日
調教師:梅田智之(栗東)
馬名の由来:神秘な繋がり(ラテン語)
馬主:吉田勝己
生産牧場:ノーザンファーム
鞍上:幸英明
父:エピファネイア
母:ボージェスト
母父:キングカメハメハ
祖母にエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴがいる血統。
母の兄弟には2冠馬ドゥラメンテや京阪杯2着の経験があるアドマイヤセプターなどがいる。
梅田智之調教師のコメント
「性格は真面目。もう少し体が大きくなってほしいけど、それでも馬格はあるしパワータイプ」
栗東・坂路・良
800m 55.6-39.9-26.0-13.3(一杯)
外・ガールズロック(強め)と併せで0.9秒遅れ
ホールタイム
6月16日の芝1600m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
ホールタイム(Whole Time)
牡馬・栗毛
生年月日:2017年2月4日
調教師:高橋義忠(栗東)
馬名の由来:始めから終わりまで
馬主:ゴドルフィン
生産牧場:Deerpark Stud
鞍上:松若風馬
父:Dream Ahead
母:Abend
母父:Sea The Stars
父のDream Aheadは欧州でG1を5勝した快速スプリンター。
母父のSea The Starsは凱旋門賞や英ダービーなどを制した名馬。
高橋義忠調教師のコメント
「順調に乗り込んでいるし、追い切りの動きもいい。落ち着きがあるのが何より」
栗東・坂路・良
800m 53.7-39.4-25.9-13.2(一杯)
外・ノーウェイ(馬也)と併せで0.1秒遅れ
函館競馬場で新馬戦デビューする注目の馬たち
今週(6月15日・6月16日)函館競馬場では2鞍の新馬戦が行われます。
土曜日
5レース・1000m(芝)
日曜日
5レース・芝1200m(芝)
レッドヴェイパー
6月15日の芝1000m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
レッドヴェイパー(Red Vapour)
牝馬・鹿毛
生年月日:2017年4月21日
調教師:安田隆行(栗東)
馬名の由来:冠名+高機動飛行を行う際に発生する飛行機雲
馬主:(株)東京ホースレーシング
生産牧場:ノーザンファーム
鞍上:北村友一
父:キンシャサノキセキ
母:レジェンドトレイル
母父:フレンチデピュティ
叔母にG1・マイルチャンピオンシップなどを制したシンコウラブリイやG3・京都牝馬ステークスを制したハッピーパスがいる。
近親には多くの重賞馬がいる良血だ。
岩本龍治調教助手のコメント
「素直で乗り手に従順ですし、前向きでスピードもあります。短い距離にも対応できるはず」
函館・芝・良
5F 70.1-53.4-38.7-11.5(馬也)
外・エピックガール(強め)に5Fで0.7秒先行・1F併せで0.1秒遅れ
ビアンフェ
6月16日の芝1200m(5レース・2歳新馬戦)でデビュー。
ビアンフェ(Bien Fait)
牡馬・鹿毛
生年月日:2017年4月29日
調教師:中竹和也(栗東)
馬名の由来:上出来、かっこいい(仏)
馬主:前田幸貴
生産牧場:(株)ノースヒルズ
鞍上:藤岡佑介
父:キズナ
母:ルシュクル
母父:サクラバクシンオー
母ルシュクルはファルコンステークスで3着の経験がある。
半姉のブランボヌール(父ディープインパクト)は函館2歳ステークスとキーンランドカップを制した快速馬。
白倉孝一調教助手のコメント
「開幕週を目標に栗東で速い時計を2本出してきましたからね。前向きでスピードがあるし、スタートも問題ない。初戦から楽しみ」
函館・ウッド・良
5F 68.3-53.1-39.3-12.8(馬也)
外・トネール(一杯)と5F併せで0.8秒先着
武豊騎手は6月23日にキズナ産駒の評判馬・リメンバーメモリーに騎乗予定。
藤田菜七子騎手は6月16日にグレイトホーンの新馬戦に騎乗予定。